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【職種別】PCの選び方のポイント Web/IT/2016.05.23

仕事をする上で欠かせないパソコン(以下、PC)。どういうPCを選ぶかによって仕事のやりやすさ・効率は全く異なったものとなります。

ではPCを選ぶ際にはどういったポイントに注意すれば良いのでしょうか。また営業や事務、エンジニアなど職種によって適したPCはどういうものなのでしょうか。ひとつひとつ見ていきましょう。

PCの選び方のポイントって?

PCの性能は構成する様々な部品のバランスが良いこと。そしてポイントとなる部品の性能が良いこと。この2つによって左右されます。

PCを構成する部品で特にポイントとなるものごとに簡単に見ていきましょう。

CPU

中央演算処理装置。PCの頭脳ともいえる部品ですべての制御と計算処理を行う部品です。PCの性能は多くの場合、CPUの性能によって左右されます。

選び方のポイントは、~GHzなどのクロック周波数とCore i7, Core Mなどの種類を見る必要があります。

 
<クロック周波数>

CPUの性能を表します。単位はHz(ヘルツ)で表されます。基本的にはクロック周波数が高いほど性能が高くなります。

 
<CPUの種類>

Core i3, i5, i7の順で性能が高くなりますが、消費電力や発熱も多くなります。またCore Mのような性能は若干落ちますが、消費電力が少なくあまり発熱しないものもあります。

性能の高いCPUは画像処理や大きなデータを処理する業務に向いています。また消費電力の少ないCore MのようなCPUはバッテリーが長持ちしますので、モバイルノートPCなど長時間外で使われるPCに向いています。

メモリ

PCで処理を行う際の作業領域の広さを示します。作業机を想像してもらうとわかりやすいでしょう。机が広い方が、作業に必要な道具を出しておくことができますし、複数作業を同時に進めやすく、効率よく作業を進めることができます。

メモリが少ないと作業領域が少なくなり、同時にさまざまなことが出来ません。ある程度(4GB)程度は必要になります。また画像などの大きなデータを扱う場合は、より大容量のメモリが必要になります。

ハードディスク

データを保存する記憶装置です。多くのデータを保存するのであれば、それだけ大容量のハードディスクが必要になります。画像や動画などはファイルサイズが大きいので、そういう目的でPCを選択する場合は、大容量のハードディスクを使うようにしましょう。

また、最近ではSSDと呼ばれるハードディスクに代わる新しい記憶装置があります。このSSDはハードディスクに比べて持ち運びに強く故障しないというメリットがあり、モバイルPCにはそちらを選択するのが望ましいです。

GPU

画面表示、画面処理を担当する処理装置です。性能の良いGPUを使うと画面処理が高速になるので、映像処理などを行う場合は重視すべきです。

職種ごとに適したPCを選ぼう!

さまざまな業界や職種でPCは幅広く利用されています。PCにも様々な特性があります。そして職種ごとに業務に適したPCは異なります。職種に適したPCはどういうものなのか、どういうものを選べばよいのか。いくつか職種を挙げて見ていきましょう。

事務職

事務職では、処理能力などはあまり必要ではありませんが、打ちやすいキーボード、見やすいディスプレイを準備し、疲労を少なくすることが求められます。

PCを持ち歩くことはありませんので、デスクトップPCで良いでしょう。

 
<CPU>

Core i3などの一般的な処理能力のもので問題ありません。

 
<メモリ>

特に大容量のものを選択する必要はありません。4GB程度あれば十分です。

 
<ハードディスク>

大容量のものを選択する必要はありません。通常販売される300~500GB程度あれば十分です。

 
<その他>

効率よく事務作業を行うためにキーボードとマウスは使いやすいものを選ぶ。そしてPCの画面を見ていることが多くなりますので、質の良いディスプレイを使うことが望ましいでしょう。

経理

経理部門では、それほど処理能力は必要ないですが、打ちやすいキーボードが望ましいです。また、経理はさまざまな経理上の数値データを扱いますので、テンキーと、23インチ程度以上の大画面のディスプレイを使うことが業務効率のアップにつながるでしょう(デュアルディスプレイとしてもよいかもしれません)。PCを持ち歩くことはありませんので、デスクトップPCが良いでしょう。

 
<CPU>

事務職と同じくCore i3などの一般的な処理能力のもので問題ありません。

 
<メモリ>

事務職と同じく特に大容量のものを選択する必要はありません。4GB程度あれば十分です。

 
<ハードディスク>

同様に大容量のものを選択する必要はありません。通常販売される300~500GB程度あれば十分です。

 
<その他>

効率よく事務作業を行うためにキーボードとマウスは使いやすいものを選ぶ。数字を扱うのでキーボードは必ずテンキー付きが必要です。そして、細かい数字を多く扱いますので、23インチ以上の大画面で質の良いディスプレイを使いましょう。

営業職(外勤)

外回りの多い営業職はやはり荷物を軽くして動きやすくすることが望ましい。

PCは1kg前後のモバイルノートPCが良いでしょう。なかなか充電が出来ないケースも考えられるので、バッテリーの長持ちするものを選択します。

 
<CPU>

バッテリーを長持ちさせるため、Core Mなどの消費電力の少ないものを選択します。

 
<メモリ>

特に大容量のものを選択する必要はありません。4GB程度あれば十分です。

 
<ハードディスク>

大容量のものを選択する必要はありません。しかし、持ち運びによって故障等が発生するリスクが高くなりますので、故障リスクの少ないSSDを選択することが望ましいでしょう。

 
<その他>

外回りではモバイルルータなどのWIFIを使うケースも多くなります。WIFI機能が搭載されていることを確認しましょう。

技術職

技術職は業務内容にもよりますが、専門的なソフトウェアを利用して各種の解析を行ったりすることもあり、ある高い処理能力を持ったPCが必要になるケースも多いです。また、実験室やオフィスなどさまざまな場を行き来して使うケースもありますので、ノートPCが望ましいでしょう。

 
<CPU>

Core i5やCore i7など処理能力の比較的高いものを選びましょう。

 
<メモリ>

解析ソフトなどによっては多くのメモリが必要になる場合もあります。4GBよりは多い方が良いでしょう。

 
<ハードディスク>

大容量のものを選択する必要はありません。通常販売される300~500GB程度あれば十分です。頻繁に外出するわけではありませんので、必ずしもSSDにしなくても良いでしょう。

 
<その他>

画像解析などが必要になる場合は、グラフィック処理に高い性能が必要になるので、高性能なGPUを搭載したPCを選択すると良いでしょう。

ITエンジニア(SE)

ITエンジニアは担当業務にもよりますが、さまざまなツールなどを活用してサーバー構築やネットワーク運用などを行いますので、処理能力がある程度高いPC。そして障害などで現場対応をすることも多いので、持ち運び可能なノートPCが良いでしょう。

 
<CPU>

Core i5やCore i7など処理能力の比較的高いものを選びましょう。

 
<メモリ>

4GB程度あれば十分でしょう。

 
<ハードディスク>

大容量のものを選択する必要はありません。通常販売される300~500GB程度あれば十分です。

 
<その他>

PC自体はそこまで高性能のものは必要ありませんが、例えばネットワーク調査では有線LAN・無線LAN両方を使い分ける必要があります。WIFIなど一通りの機能は備えたものを選択しましょう。

Webデザイナー

画像や映像を扱うことも多くなりますので、高性能なPCが必要になります。デスクトップPCで良いでしょう。

 
<CPU>

Core i7など処理能力の高いものを選びましょう。

 
<メモリ>

メモリは8GBなど大容量にすると、作業をしやすくなります。

 
<ハードディスク>

大容量のものを選択する必要はありません。通常販売される300~500GB程度あれば十分です。

 
<その他>

PCに加えて、画像や映像を扱うので、高性能なGPUを搭載したPCを選択することが重要です。また、正確に色彩表示が出来るような非常に良いディスプレイを使うことが必要となります。

 

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